2011年5月5日

2011年 皐月  石鯛(いしだい)とサンマ

ご近所のMさんが四国で吊り上げた50センチくらいの「石鯛」です。

高価なお魚ですが、さばくのも大変です。

写真はお頭(かしら)の部分ですが、歯が丈夫で見た目は、六角のハニカム形状になっています。

さざえなどを噛み砕く力があるそうで、身は煮付けにしたんですが美味でした。

この高級魚と対極にあるのが庶民のサンマです。

そろそろのシーズンですが、3・11の大地震で魚場の東北の港がやられたので、どうなるのでしょう。


佐藤春夫の「サンマの詩」です。


あはれ秋風よ

情(こころ)あらば

伝えてよ

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男ありて

今日の夕餉(ゆうげ)に
 
ひとりさんまを食らいて

思いにふける と。

さんま、さんま

そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて

さんまを食うはその男がふる里のならひなり。

そのならひをあやしみなつかしみて女は

いくたびか青き蜜柑をもぎて

夕餉にむかいけむ。

あはれ、人に捨てられんとする人妻と

妻に背かれたる男と食卓にむかへば、

愛うすき父を持ちし女の児は

小さき箸をあやつりなやみつつ

父ならぬ男にさんまの腸(はらわた)を

くれむと言ふにあらずや。

※ここに登場の人妻は文豪谷崎潤一郎の奥さんで、この後
春夫と結婚したという昭和ロマン?です。
この経過は松本清張の「昭和史発掘」に詳しいです。
おひまなかたはどうぞ。

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